こんにちは怪人Mです
JING in 第七監獄編に登場するベネディクティンを描きました
その制作過程をまとめた記事です
ラフ
相変わらず構図を決めるのが大変
ざっくりとは決めたが細かいところが決められない
シルクハットなしバージョンも描いてみる
この格好ならすすきも描いてアカシア村の雰囲気出した方がいいかなと思った
が、やっぱり帽子があった方がいいのでボツ
この時点での決定事項は
シルクハットと左手は円からハミ出す
耳飾りと首飾りはベネディクティンの特徴なのでタキシードとシルクハットには合わないけどつける
後ろにベジータポーズのカンパリを描く(笑)
カンパリいらないかな〜と思って一度消してみたけどベネディクティンが原作と違う衣装なのでカンパリいないと誰だかわからない(いても誰だかわからない気もするが・・・)
四隅の空間がきになるのでなんか加えたいと思いつつアイディアは浮かばないのでカラーラフを作っていく
カラーラフ

色塗っていたら「四隅にゴチャゴチャ描いたらうるさいな」と思い、なんか模様的なものにしたくて紙吹雪散らしてみる
おおっ!悪くないんでない?
ここまできたらスポットライトビカーでしょ!
ということでこちら

こんな感じで開いている空間は埋まったんではなかろうか
背景埋めるのキツい・・・
パパッとは池まで含めた構図を決められる人は本当にスゴイと思う
ともかく、やっと構図が決まったので線画をきっちり描いていく
線画
今回線画はデフォルトで入っている荒い鉛筆で描きます
髪は0.3mm 他は0.5mmです

自分はクリスタの単位をピクセルでなくミリに変えてます
表示単位は左上の「環境設定」→「定規・単位」→「長さの単位」から変更できます
完成した線画がこちら↓

カンパリの襟と袖のヒラヒラめんどくちぇ〜
と思ったけど意外になんとかなった
ベネティクティンの右手の親指以外(特に人差し指)がおかしかったので修正しました
さあ!色を塗るぜ!
と思いきやカラーラフが適当すぎたのでもう一度やり直します
途中を雑にやると二度手間だよね・・・
コんちキショ〜!く$%#(*Qぁっ&wせででfr
ヨシ、続キヤルカナ
カラーラフ Ver.2
スモークを追加してみた
左側のスモークなしは円の中がちょっとさみしいかな?
右側のスモークを円の外に出したものは画面がうるさいし白い手袋との境界が曖昧になるのでボツ
となると真ん中だがこれも円の外がうるさい感じ
スポットライトと紙吹雪はどちらかにした方がいいみたい
というわけでスポットライト消します
紙吹雪消すと色味が減るので

全体ゴチャゴチャしていたのが中心に集まったような気がする
服の輪郭の反射光もコントラストを強くしてみました
あとは紙吹雪の量を調節すればいい感じになると思う
それは最後にやればいいのでとりあえず放置
ラフをたくさん作るときはデジタルは本当に便利
簡単に色変えて何パターンも作って見比べれるから
本塗り
突然水彩塗りっぽくしてみようかなと思って肌塗るとこまでやったけど今回の構図には合わない感じだったのでボツ⤵︎

今更になって気づいたがどういう雰囲気の塗りにするか全然考えていなかったぜよ・・・
一応、グラブルのキャラクターデザインをされてる皆葉英夫さんみたいなコントラストのついた、なおかつアナログっぽい線で質感を出していく感じにしたいとはいつも思っている(でも毎回おかしなことになる)
よく観察してみるとベースはベタッと塗っているように見える
その上から色鉛筆の広い面(側面)で塗った感じに大きい影を入れて
最後に影より濃い色の線で質感を描いている(気がする)
よっしゃ!真似しよう
というわけでやってみました
- ベースを「Gペン」不透明度100・アンチエイリアスなし
- 大きな影を「ドライガッシュ」
- 斜線の影を「ドライガッシュ」の細い線(下の画像だとアゴの下)
でいれてみました

まあ、割とイメージ通りになりました
ドライガッシュってなんだかわからないから使ったことなかったけど画用紙に色鉛筆で描いたような感じですね
フチのザラザラ感が好きです
あとは自分で工夫していくしかないでしょう
ゴリゴリいくぜぇ!
塗り 髪の毛
- Gペンでベースを塗る
- ドライガッシュでざっくり影をつける
- さらに濃い色で影をつける
- ドライガッシュで入れた色より濃い色でGペンで髪のラインを入れて引き締める(これを描かないとぼんやりした雰囲気になる)ハイライトを入れる予定の部分の下にもGペンの濃いラインをいれておく、そうするとコントラストが強くなってハイライトが映える
- Gペンでハイライトを入れる(一度ドライガッシュでハイライトを入れてみたがイマイチ、髪のハイライトはくっきりといれたほうがいいと思った)
なんかザラザラの質感が髪の毛傷んでいるように見える
あと、髪の毛に動きがなくて面白くない
なのでちょっと髪を修正
髪型の修正
修正前 修正後
動きがついてちょっと華やかになった
髪塗り修正
1.Gペン 2.ドライガッシュ&ガッシュなじませ 3.ドライガッシュ 4.Gペン 5.Gペン
髪にドライガッシュでつけた大まかな影のザラザラ感はなじませた
やっぱりこっちの方が髪に潤いがある感じで良さそう↓
修正前 修正後
服・帽子の塗り
次は服と帽子を塗っていく
1.ベースの色を塗る
2.大まかな影を胸の下や上腕部のシワに描き込む
1.服ベース「Gペン」 2.大まかな影「ドライガッシュ・ガッシュなじませ」
3.腕と肩から胸の上部にかけて光が当たって明るくなっている部分に色を入れてなじませる
4.影の中にドライガッシュの細い線でタッチを入れる。
3.明るい部分「ドライガッシュ・ガッシュなじませ」 4.ザクザクとタッチを入れる「ドライガッシュ」

帽子にもタッチを入れています
なんでタッチを入れたかというと広い面積がツルンとしているだけで面白みがないかなと思いました
なのでグランブルーファンタジーのキャラデザをされている皆葉英夫さんやニーアオートマタの2Bをデザインされた吉田明彦さんのイラストを参考に取り入れてみました
自分は綺麗にムラなく塗り広げるよりあるある程度ムラが残った絵の方が好きですし、質感や影を線で表現しているのも好きなので上記の二人を参考にさせていただきました
だがここで予想だにしない展開が!
・・・超むずいze!!!
ぶっちゃけ、ちょいちょいと線入れりゃいいんしょ〜とか思ってました(愚かなり自分)
線の太さ・色・線の角度・どの箇所にどのくらいの密度で描くのか?と、様々な問題が発生します
わかりやすく言うと
なんかもっさい
だが、くじけぬ!くじけぬぞ〜!とりあえず完成までもっていくんじゃ〜!
と自分を鼓舞しなんとか描き上げました
最後まで描き上げて全体の雰囲気からどこがどうダメなのか振り返ってみないと次につながらないかなと思ったので頑張りました
まあ、最初からプロの技を完コピできるはずはないので今回はチャレンジしたところまでで良しとします
これから少しずつ自分のものにしていきたいです
今思うとタキシードとシルクハットの生地の質感がジーンズっぽくなってしまったかもしれない・・・
最後に服の輪郭に反射光を入れます
これ描くの結構楽しいです

襟・手袋・帽子
襟・手袋・帽子をまとめてやっていきます
ベースの色が濃すぎたのでここではここでは影ではなく明るい部分を描き込みました
1.ベース「Gペン」 2.明るい部分「ドライガッシュ・ガッシュなじませ」 3.タッチ「ドライガッシュ」
自分では右手そこそこいい感じに出来がつもりなのですが左手が本当に困りました
なぜなら手の甲はあまり凹凸がない
正確に言うと凹凸の差が大きくないのです
さらに手袋をしているのでほぼ平らです
だからと言って何もしないと本当に平らな板になります
だからといって、手の甲にくっきりと影をつけるとおかしくなります
なので拳のあたりと指の関節に線を入れてみましたが
う〜ん、なんとも言えない
改善の余地ありです
今回は問題に気づけたということで欲張らずにこのまま進めました
1.ベース「Gペン」 2.明るい部分「ドライガッシュ・ガッシュなじませ」 3.タッチ「ドライガッシュ」
1.ベース「Gペン」 2.明るい部分「ドライガッシュ・ガッシュなじませ」
帽子の帯にタッチ入れるの忘れたことに今気づいた・・・
もうツイッターとpixivに投稿してしまったのでどうしようもない
ステッキ・アクセサリー(首飾り・耳飾り)・夢玉
この辺はちゃちゃっとやりました
1.ベース「Gペン」 2.影「ドライガッシュ&ガッシュなじませ」 3.ハイライト「Gペン」

アクセサリーはカラーラフからコピーです
この辺から集中力が限界に達してます
あれっ?絵を描くのってこんなにキツイ作業だっけ?と思いながらの作業になります
やってることは特に変わってないのに不思議です
イラストを最後まで仕上げるには精神力が思っていたよりも必要だなと気づきました
1.ベース「Gペン」 2.明るい部分①「エアブラシ柔らか」 3.明るい部分②「エアブラシ柔らか」・映り込み「Gペン」 4.ハイライト「Gペン」
背景(紙吹雪・帯・スモーク)
ここまでくるとぶっちゃけ早く解放されたいとか思ってます
紙吹雪「Gペン」「消しゴム」 ベース「Gペン」・塗りつぶし「ドライガッシュ」 ベース「雲ブラシ」・輪郭を「指先」ツールでランダムに動かす

雲ブラシはこれです→
27ptさんの作成されたブラシです
無料で配布されています
ダウンロードはこちら
とても使い勝手いいです
ありがたく使わせていただいております
紙吹雪はGペンで適当に描いて消しゴムで三角形に削ってます
なぜ三角形かと言うと
古畑任三郎で紙吹雪は四角形より三角形の方が綺麗に見える
って言ってたのを思い出したから
SMAPの5人がゲスト出演しているスペシャルで言ってましたね
完成 カラーラフとの比較
なんだかんだで完成までこぎつけました
最初に作ったカラーラフと比較してみます
カラーラフ 完成
うん、カラーラフとはなんだったんだろうな・・・
結構時間かかったんだが・・・
スポットライトの光は消さなかったほうが良かっただろうか?
円の中の背景もラフのグラデーションの方が華やかだったかもしれない
全体的にうるさくなるかなと思って消したんだけど
ベネディクティンはラフより良くなったと思う
特に髪型と塗り
ラフの方は細かい線を入れすぎてうるさい感じがする
肌の血色も良くなった
まとめ
今回は背景含めての1枚絵としての完成度を上げるために構図にこだわってみたつもりだが、なかなか自分の理想どうりにはいかない
でも、完成までこぎつけることができたのは大きな収穫だったと思う
背景まで含めて完成させるのはとてつもなくキツイということを体感できた(別にしたくはなかったが・・・)
一番の収穫は構図に苦労したことで人の写真やイラストを見るときに構図に着目して観察できるようになったことだ
今まではキャラの髪や目の描き方など目立つけれど全体の構図に比べると細かい部分にしか気を配って観察できていなかった
背景に描ける物があまりにも少ない上にクオリティも低いということもわかった
他にも服のシワのでき方・手の甲の表現・構図の決め方など課題は山盛りだ
それでも、一つ一つクリアしていけば確実に上手くなれるわけだから
課題=成長の楽しみ
と思えば悪くない
現実は
上手くいかない→キレそう
の連続だけど・・・
ああっ、もっと自由に短時間で描けるようになりた〜い(妖怪人間風)
次は、攻殻機動隊の少佐を描きたい
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